M&ANSユナイテッド海運(NSU海運)は17日、名村造船所との共同研究で、帆を利用した風力による低燃費技術の開発を開始すると発表した。世界各国で温室効果ガス削減などの環境目標が掲げられ、国際海運においても取り組みの強化を求められていることを受けたもので、載貨重量トン数18.3万トンのばら積み貨物船を対象に開発する。
なお、NSU海運によれば同研究は、(1)風力による推進力を得られない場合や荷役を行っている場合などに、帆を甲板下に格納できる機構を有する(2)風力による推進力を最大限得るために、帆を幅方向へ展開可能な機構を有する(3)帆の形状を決定する基準を複数設定し、複数形状の帆を採用することで、船橋からの視界を確保することを可能とする――を特徴としている。