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NECソリューションイノベータが30年間のノウハウを蓄積

トップランナー「ULTRAFIX/TMS」が愛される理由

2021年8月23日 (月)

話題システムを選択する際、最も大切にすることは何か。

機能の充実——、確かに基本中の基本だ。加えて、あなたの求める課題解決を満たす機能の有無は、システムを選択する上でとても重要である。

価格についてはどうだろうか。これも大事だ。いくら機能が充実していても、費用対効果に合わない高価過ぎるシステムは、使用を継続できない。

もう一つ、忘れてはならないのは「拡張性」である。TMS(Transportation management system=輸配送管理システム)においては、変わりゆく荷主の要求、マーケットの変化、運送ビジネスの進化・発展にあわせ、システムを成長させる拡張性や、カスタマイズへの対応力も大切となってくる。

NECソリューションイノベータ(東京都江東区)が、30年間にわたり提供してきた「輸配送管理システム ULTRAFIX(ウルトラフィックス)/TMS」は、数あるTMSの中でも高い人気を誇り、富士キメラ総研(東京都中央区)の市場調査レポート「業種別ITソリューション市場2016年版」では、トップとなる23.1%のシェアを占めた。ULTRAFIX/TMSが、顧客から支持され、愛され続ける理由をひもといていこう。(坂田良平)

豊富な機能と導入実績が強み

TMSに求められる機能とは何か。下図は、NECソリューションイノベータが行った、「物流や配送、物流システム(TMS/WMS)に関するリサーチ結果2021」における、設問「輸配送管理システム(TMS)機能の重要性について」に対する回答である。

▲「物流や配送、物流システム(TMS/WMS)に関するリサーチ結果2021」より(NECソリューションイノベータの資料を基にLOGISTICS TODAY編集部が作成)

「物流や配送、物流システム(TMS/WMS)に関するリサーチ結果2021」

ULTRAFIX/TMSは、「AIやビッグデータ活用による配車計画の最適化」から「配送先への到着予定時間のプッシュ通知」に至るまで、ここで挙げられた全ての機能を提供可能としている。

配送業務を網羅的にサポートするTMSは、各社がそれぞれ豊富な機能を実現しており、システムごとの機能差・性能差が分かりにくいケースもある。しかしULTRAFIX/TMSは、30年の長きにわたり、運送現場の第一線で活躍してきた実績を持つ。

もしTMS選びに迷ったら、豊富な機能と導入実績を信頼してULTRAFIX/TMSを選択する、という考えもある。並み居る競合製品を抑え、TMSにおいてトップシェアのULTRAFIX/TMSの実績は、伊達ではない。

「車両割付平準化」などユニークな機能も

▲ULTRAFIX/TMSのソリューション群マッピング(出所:NECソリューションイノベータ)

ULTRAFIX/TMSは、自動配車機能を備えた「ULTRAFIX/配送計画」に加え、動態管理、積付計画など、複数のソリューションをラインナップする。

NECソリューションイノベータの猿渡大介氏(営業統括本部第二グループビジネスソリューション営業部主任)は、「例えば、物流センターなどにおける待機時間の削減が社会的に求められていることもあり、バース予約システムが注目を集めていますが、バース予約システム単体ではなく、TMSソリューションの一つとしてバース予約機能を提供していることが、ULTRAFIX/TMSが注目される理由の一つです」と語る。

▲ULTRAFIX/TMSの機能について語る猿渡氏

また、ほかの配車システムではあまり見られない、ULTRAFIX/TMSならではのユニークな機能として「車両割付の平準化機能」がある。猿渡氏は「従来の自動配車システムには、できる限り効率よく車両を運用することが求められてきました。そのため、最低限の車両による配送を実現すべく自動配車する機能はあっても、保有する自社車両や協力会社の常用車両に満遍なく配車を行う平準化機能を求めることは、少なかったのではないでしょうか」と説明する。

コロナ禍により荷動きが渋くなっている今、効率的な配車を考えれば車両に余剰が生じることもある。だからと言ってドライバーを休ませたり、もしくは協力会社との関係を断ってしまったりすれば、いざ荷量が回復した時に、相手にそっぽを向かれてしまう。車両の平準化機能は、自動車輸送ビジネスを30年の長きに渡って支え、時代に合わせて進化することを続けてきたULTRAFIX/TMSだからこそ、実装できた機能ではないだろうか。

今、TMSが注目を集める理由とは

NECソリューションイノベータにおいてULTRAFIX/WMSシリーズを担当する小池範嗣氏(営業統括本部ビジネスソリューション営業部マネージャー)は、WMS(倉庫管理システム)とTMSが顧客から求められる理由の違いを、「WMSは『実行の仕組み』ですが、TMSは『計画の仕組み』です」と説明する。

▲WMSとTMSのニーズの違いについて語る小池氏

「実行の仕組み」であるWMSは、業務の標準化や生産性向上といった課題解決のストーリーが分かりやすい。だから現場では、まず「倉庫管理をなんとかしなければ」と考え、WMS導入へと至るという。

だが、TMSは「計画の仕組み」である。これまでは、配車計画に多少ほころびがあったとしても、配車担当者やドライバーたちが頑張り、なんとかしてきた。だが、配車担当者も近年は高齢化が進んでいる。

社会課題となりつつある物流業界の人材不足もあり、配車担当者の若返りを図ることも難しい。さらに、ECを筆頭に物流ビジネスの生産性向上は、もはや待ったなしの状況にある。こういった背景により、TMSが注目を集めているという。

だが、百人百様とも言える物流ビジネスにおいて、システム化へと舵を切ることは簡単ではない。だからこそ、長年にわたり物流ビジネスに寄り添ってきたNECソリューションイノベータのノウハウが活きてくるのだ。

カスタマイズで成長するULTRAFIX/TMS

▲ある倉庫会社における「ULTRAFIX/TMS」の導入事例。1日あたり13万円以上、年間4000万円ものコスト削減を実現した (記事下に導入事例集ダウンロードページへのリンクあり)

NECソリューションイノベータが作成した事例集に記載されたULTRAFIX/TMSの導入方針には、「人、モノ、車両、時間を十分に考慮した現実的な『動くシステム』であること」「導入初期においては、なるべく現状に近い運用からスタートできること」「導入後の改善にも対応し、徐々に精度を高めていけるシステムであること」の3つが示されている。

「一般論としてパッケージシステムは『システムに業務を合わせること』を求めます。しかし、物流の現場では例外的な処理や業務も多く、パッケージシステムの範疇に収まらないことが多々あります」と語る猿渡氏は、だからこそTMSにはカスタマイズが欠かせないと語る。

ULTRAFIX/TMSは標準機能の豊富さから、カスタマイズをしていないパッケージの状態でも十分な性能を発揮する。だが、かゆいところに手が届くような、もう一歩踏み込んだ機能性や、生産性向上への期待を実現するためには、ぜひカスタマイズも視野に入れて欲しい。

ULTRAFIX/TMSは、カスタマイズによって顧客とともに成長していくTMSである。長年にわたり顧客から愛され続けてきた理由の一つがこれだ。

導入担当SEが一貫して支援

同社は顧客の求めに応じ、数十万円から数千万円クラスのカスタマイズを実施してきた実績を持つ。カスタマイズは原則として、ULTRAFIX/TMSの導入や運用サポートなどを担当してきたSEが担う。SEは皆、NECソリューションイノベータの社員であり、外注やパートナーの社員ではない。その結果、カスタマイズを通して顧客理解を深め、そしてより顧客満足度を高めるという、正のスパイラルを築きあげてきた。

御社の答えが、きっと見つかる──。これは、NECソリューションイノベータから提供された導入事例資料にある一節である。

繰り返すが、ULTRAFIX/TMSは30年の長きにわたり、TMSのトップランナーとして君臨し続けたソリューションである。顧客の答えを見つけ続けた実績があるからこそ、「御社の答えが、きっと見つかる」と言い切る自信があるのだろう。

あなたがもし、輸配送ビジネスに課題を抱えているのであれば、その答えをULTRAFIX/TMSに求めてみてはいかがだろうか。

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WMSの選び方、ポイントは「ヒト・モノ・カネ」(21年9月22日掲載)
https://www.logi-today.com/455557

■TMS特集 -配車計画システム編-