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日本郵政、豪トール社エクスプレス事業の譲渡完了

2021年9月1日 (水)

ロジスティクス日本郵政は1日、子会社の豪トール・ホールディングスのエクスプレス事業について、豪州・ニュージーランドの物流会社計4社への譲渡が8月31日に完了したと発表した。今回の事業譲渡については、ことし4月21日付で正式発表し、当初は6月末の完了を予定していたが、6月に入ってからは、豪州・ニュージーランド当局の承認の遅れにより7月以降へのずれ込みを発表していた。

日本郵政は2015年に国際物流戦略の拡大を目指してトール社を買収したものの、その後は豪州経済の減速などにより、同社の業績は悪化。その後は経営陣の刷新や人員削減などによるコスト削減などに努めたものの、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあって環境は改善せず、20年11月には売却の検討を明らかにしていた。

日本郵政のことし4月の発表によれば、トール社のエクスプレス事業の2021年3月期第3四半期の業績は、営業収益が前年同期比31.2%減の20億4200万豪ドル(1702億円)、営業損益(EBIT)は8300万豪ドル(69億円)の赤字(前年同期は1億豪ドルの赤字)だった。

日本郵政、トールの事業売却は7月以降に

日本郵政、トールのエクス事業売却を正式発表