環境・CSR日本郵船と、英bp(旧称:ブリティッシュ・ペトロリアム、BP)は15日、脱炭素化の推進に向けた戦略的パートナーシップに関する覚書を締結したと発表した。両社は今回のパートナーシップを通じて、「幅広い事業分野で脱炭素化を実現し、価値あるソリューションの開発に向けて協業を検討する」としている。
両社は今後、従来の船舶用燃料から液化天然ガス(LNG)、バイオ燃料、メタノールなどの代替燃料への移行の促進に関して協力。また、アンモニアや水素などによるゼロエミッションの船舶用燃料の開発についても協力する。
そのほか、脱炭素化が難しい他業界を、二酸化炭素の海上輸送やその他のソリューションの提供によって支援。また、重工業や発電で使用されるアンモニアと水素のサプライチェーンへの参画も模索する。
日本郵船は世界最大級の海運会社の1つとして、世界的な超大手石油会社のbp社と協力することで、海運業界の脱炭素化の取り組みをリードする。bpは「脱炭素化が難しいとされる業界の脱炭素化のペースを上げる」と強調。両社は2050年までに炭素排出量ネットゼロ企業になることなどを目指す。