荷主JERAとIHIは6日、JERAの碧南火力発電所5号機(愛知県碧南市)で燃料アンモニアの小規模利用試験を開始したと発表した。JERAは東京電力フュエル&パワーと中部電力が出資する発電会社。
JERAとIHIは共同で、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成を受け、大型の商用石炭火力発電機において燃料アンモニアの大規模利用にかかる実証事業を2025年3月まで実施する。
本日開始した試験は、同発電所4号機での大規模混焼に用いる実証用バーナの開発を目的としたもので、バーナ全48本中2本を試験用に改造。本日から22年3月まで、材質の違いによる影響や実証用バーナに必要な条件を調べる。使用するアンモニアの量は200トンで、同発電所敷地内の脱硝用アンモニアタンクから5号機の試験用バーナに供給する。
JERAおよびIHIは、火力発電所におけるCO₂削減技術の確立を目指し、24年度に計画するアンモニアの大規模混焼に向け、実証事業のステップを確実に進める。