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カーナビタイム、配送ドライバー向け機能を追加

2022年2月8日 (火)

(出所:ナビタイムジャパン)

サービス・商品ナビタイムジャパン(東京都港区)は8日、運転手向けカーナビアプリに「配送ドライバー向け機能」の提供を新たに開始したと発表した。新サービスの開始と合わせ、配送業に便利なゼンリン住宅地図も見られる「住宅地図プラスコース」も新設した。同社は「最適な配達経路を案内することで、遅配・誤配の防止や個人向けの宅配個数の増加、配送ドライバーの人手不足という社会課題を解決する一助になれば」としている。

「配送ドライバー向け機能」は、iOS向けのカーナビアプリ「カーナビタイム」のプレミアムコースにて提供を開始する。多岐にわたる配達先をカーナビアプリ内でステータスも含めて管理し、到着希望時間や滞在時間等の条件を考慮して、効率よく巡回するという、複雑なルート検索に対応した独自の経路探索エンジンの技術で、最適な巡回経路を案内できるようにする。

メニュー画面で「ドライバーモード」を「配達ドライバー」に切り替えて利用する。「配達先を詳細情報とともに管理できる配達リスト機能」「最大100件まで経由地を設定し、配達時間指定を考慮した最適巡回ルート検索」「配達業に便利な行政界地図とゼンリン住宅地図」といった主に3つの機能が利用できる。

「配達先を詳細情報と共に管理できる配達リスト機能」では、伝票等の住所を「配達地点」として、ステータス(配達中/不在/配達完了)や配達時間指定、置き配指定、荷物サイズなどの詳細情報ともにに「配達リスト」に登録できる。

配達地点をリスト上で管理できるようになり、たとえば「未配達で、配達指定時間が午前中」のように登録した情報での絞り込み検索も可能だ。

▲配達先を詳細情報と共に管理できる配達リスト機能(出所:ナビタイムジャパン)

2つ目の「最大100件まで経由地を設定し、配達時間指定を考慮した最適巡回ルート検索」では、ルート検索時に、目的地/経由地入力画面から配達リストを呼び出し、リスト上で目的地と経由地(最大100件まで)を設定できます。詳細情報に登録している配達時間指定を考慮した、最適な巡回ルートを検索できる。

経由地には、滞在時間も設定できるため、配達完了までの所要時間の目安も把握できる。

▲最大100件まで経由地を設定し、配達時間指定を考慮した最適巡回ルート検索(出所:ナビタイムジャパン)

3つ目の「配達業に便利な行政界地図とゼンリン住宅地図」では、地図上において、市区町村や丁目などの行政区画の境界線が表示された「行政界地図」を見られるようになる。

さらに、同時に新設された「住宅地図プラスコース」に登録すると、地図を「住宅地図」に切り替えられるようになり、建物名や表札などが表記されているゼンリン住宅地図を見られる。

地点検索時にも住宅地図を表示できるため、個人宅への配達時の誤配防止や、建物や表札を目印に移動するタクシーの送迎や引越業などのプロドライバーにも便利な機能だ。

▲配達業に便利な行政界地図とゼンリン住宅地図(出所:ナビタイムジャパン)

同社によると「カーナビタイム」は、仕事で利用しているユーザーが5割と多い。昨年4月には、タクシードライバー向け機能を大幅拡充するなど、プロドライバー向けの機能にも力を入れ始めた。タクシードライバー以外にも、トラックドライバーの利用者が多いことから、個人宅や企業への配達を担うドライバー向けの今回の機能の開発に至った。

Android OS向けは、今月中旬に提供開始予定だという。