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伊藤忠、石油代替航空燃料の国内独占販売契約締結

2022年2月17日 (木)

環境・CSR伊藤忠商事は16日、世界最大の再生可能資源由来の「リニューアブル燃料」メーカーのNeste OYJ(ネステOYJ、フィンランド)グループと、持続可能な石油代替航空燃料(SAF)に関する国内向け独占販売契約を結んだと発表した。伊藤忠商事は羽田空港や成田国際空港でSAFの供給を開始する。

航空輸送業界では、脱炭素の推進に向けた動きが加速しており、政府目標である2050年までのカーボンニュートラル実現に向けた取り組みとして注目を集めそうだ。

(イメージ)

政府は21年12月に航空分野の脱炭素に向けた工程表をまとめ、30年までに国内航空会社による航空燃料使用量の10%をSAFに置き換える目標を公表。その実現に向けた取り組みとして、国内におけるSAF生産事業を加速させるとともに欧米で実績のあるSAFを最大限活用することが必要としている。

伊藤忠商事が今回締結した契約では、世界最大のリニューアブル燃料メーカーであるネステOYJと強固なパートナーシップを構築することで、両社の強みを活かした連携を推進。世界的に供給不足が予測されるSAFを戦略的に確保し、国内に就航する国内外の航空会社へ安定供給を行うことで、航空業界における脱炭素化実現への貢献を目指す。

伊藤忠商事とネステOYJは20年に全日本空輸(東京都港区)と3社協働で、SAF輸入・品質管理から空港搬入までのサプライチェーン構築、SAFの日本初となる商用フライト規模での供給を実現。21年6月から陸上輸送分野でリニューアブルディーゼルの国内での供給を開始するなど供給規模を拡大しており、今後もパートナーシップを生かした循環型低炭素社会の実現に向けた取り組みを進めていく。