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物流連、パレット標準化の効果検証について議論

2022年6月3日 (金)

行政・団体日本物流団体連合会(物流連)は3日、「物流標準化調査小委員会」の第5回会合を東京都内で開催したと発表した。

2022年度で初めての会合となる今回は、国土交通省総合政策局物流政策課の平澤崇裕課長が出席。国交省がことし5月に開催した「第4回パレット標準化推進分科会」の内容を説明した。

▲国土交通省総合政策局物流政策課・平澤崇裕課長(出所:物流連)

この分科会では、これからパレット化を行う事業者に対して推奨すべき規格などにかかる中間とりまとめの公表を予定している。平澤課長は必要な調査の実施について説明したほか、パレットの規格と両輪となる運用について、今後議論の範囲を広げていく方針を示した。

続いて、今後実施するシミュレーションについて議論。働き方改革や新型コロナウイルス感染症など直近の影響を織り込みながら、中期的な国内貨物輸送量やトラックドライバー数における需給のひっ迫リスクや、パレット標準化がもたらす効果について検証する。委員からはサプライチェーンや輸送モード別のシミュレーションなど焦点を絞ることも必要ではないかとの指摘があった。

小委員会は今後、これらの意見を踏まえて論点を整理するとともに、パレットの循環スキームについて具体的な構想図を示しながら議論を深めていくこととした。