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「ロジザード物流ロボットセミナー」報告/第7回

2022年6月17日 (金)

話題ロジザードが5月24日、LOGISTICS TODAY(東京都新宿区)と共同で開催したオンラインセミナー「ロジザード物流ロボットセミナー2022」の迫真レポート。第7回は、ロジザードの金澤社長にロボット導入企業へのサポート体制について聞きます。

第1回から読む

<LOGISTICS TODAYの赤澤裕介編集長>
ロジザードの金澤社長から導入するなら今、だというお話がありましたが、だとすれば実際の導入を検討するにあたっての課題として、初めて導入する企業も多いと思います。そういう企業が真っ先に不安になるポイント、特にロボットの導入の鍵を握るのがWMS(倉庫管理システム)との連携だ、というようなお話もありました。そこについて、ロジザードではロボットを導入したい企業に対してのサポート体制を整えてらっしゃると思うのですが、どのような体制を今組んでいらっしゃるのか。ここは非常に導入しようと考える企業にとっては重要なポイントになってくるかなと思います。金澤社長、細かいところまで踏み込んでいただいて結構です。ご説明いただいてよろしいですか。

ロボット導入に不可欠なのは、WMSとの「データ連携」「システム連携」「WMSとロボとの補完機能」

<ロジザードの金澤茂則社長>
まずロボットを導入していこうと思うお客様は物流に携わっているわけです。おそらく、ロボットの前にWMSは持っていらっしゃるはずなんですよ。皆さんその先にロボットと想定されていらっしゃると思います。その中で私どもがどんなことに努力して取り組んでるかをお話を差し上げたいなと思います。

まず皆様に押さえていただきたいポイントを大きく3つ、ロボットを始める前にどうしても必要な構成とご理解いただきたいと思ってます。1つ目は、今までのWMSに任せていた部分、お客様の基幹システムやOMS(注文管理システム)と呼ばれているような受発注を取り回す仕組みなど、お客様側のデータを連携しなくてはいけません。これが検討材料の一つになるんだと、ご認識いただければと思っております。

そこを乗り越えてるという前提で2つ目は、ロボットに対するシステムとの連携を検討しなくてはいけません。そして、私どもがいつもご提案するときに、忘れられがちだなと思ってることは3つ目でして、ロボットを入れようとなったら、運用が変わりますよね、という点です。この運用が変わることに対して、当然ロボットが担う部分はロボットが対応するわけですけれども、例えば現場のピッキングとしてロボットを活用するとなりますと、ピッキング前とピッキングの後の仕事は、やはりWMSがやらなければいけないということになります。WMSの立場からしますと、上位とロボットの間をつなぎつつ、それを補完する機能が必ず必要になってくることに皆様のご理解を得たいと思っております。

私どもがそれに対して取り組んでることですが、1つ目はお客様の上位に関わるシステムとの連携実績が標準化されていて、やりとりが物流の立場でできるということです。2つ目、ロボットとのデータ連携につきましては、あらかじめ私どもが一緒にやっていく会社様と繋ぎ込みをする形をとっています。この2つの組み合わせをもって3つ目になりますが、ロボット活用を前提の運用フローを自前でやっていく形で、例えばEVE(イブ)をサブスクで導入いただいたら、私どももそのままサブスクでくっついていきます。お客様の環境としまして、最初のハードルがなるべく簡単にスタートできるところを目指して努力しています。この上位システムであるロボットとも会話ができるところが、一つ私どもの強みでもあり立ち位置です。倉庫の現場もしくは荷主企業様に対しても等しく、リレーションが取れる立ち位置を常にサポートできるように、心がけている最中です。

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