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「ロジザード物流ロボットセミナー」報告/第9回

2022年6月17日 (金)

話題ロジザードが5月24日、LOGISTICS TODAY(東京都新宿区)と共同で開催したオンラインセミナー「ロジザード物流ロボットセミナー2022」の迫真レポート。第9回も、視聴者の質問に登壇者が知恵を絞ります。「ロボットが人の仕事を奪うのか」との質問に、登壇者はどんな答えを出すのでしょうか。

第1回から読む

<LOGISTICS TODAYの赤澤裕介編集長>
ロボットの最新状況について、登壇者3者の見方を伺ってきました。実はこんな質問をいただいています。「物流のロボット導入によって、ロボットが人間の仕事を奪ってしまうのではないのか」と。質問というか懸念ですね。1人2人ではなくて、結構たくさんの方からいただいています。今回のイベントではZoom(ズーム)の投票機能を使うことができます。ここで物流ロボットが人間の仕事を奪う懸念について奪うと思うか、「そう思う」「そう思わない」「奪う可能性はあるが失業率の上昇には繋がらない」「わからない」と4択を用意していますので皆様、投票していただければと思います。

一番多かったのが、全体の43%で「奪う可能性はあるが失業率の上昇には繋がらない」。「そう思わない」という方が2番目に多くて32%でした。ロボットが人間の仕事を奪ってしまうのではないか、「そう思う」と見ていらっしゃる方が23%。これって結構多いですよね。5人に1人、あるいは4人に1人はそう思っていらっしゃるということです。今日ここにご出席いただいている皆様はどのようにお考えなんでしょう。ここも気になるところですよね。まずロジザードの金澤社長に伺いたいと思います。ロボットが人間の仕事を奪うんじゃないかという懸念について、いかがお考えでしょうか。

重要なのは「ロボットを活用することで、人だけではやりきれない仕事をやろう」という考え方

<ロジザードの金澤茂則社長>
人の仕事を奪うっていう考え方について、2022年の現状を捉えたときには、物流ニーズの変化に対応という意味で人を削減していくツールとしてロボットを使っていく側面はあるわけです。でもここで皆様に提言したいのが、どちらかといいますとロボットを活用することで人だけではやりきれない仕事をやろうという考え方が重要かなと思っています。例えばロボットは、24時間働けるんですよね。人にはできませんし、当然させてはいけないと思います。だからそういった意味で、例えば日中100人の現場に対してロボットを活用することで50人にできたとしたら、夜間の人の賃金を5倍、3倍で働いていただくことが可能になるはずなんです。

そうすると、ロボットを活用したからこそ24時間サービスが成り立つといった考え方になります。誰も出してないでしょう、EC(電子商取引)24時間出荷サービス。例えばですけれども、できたと考えると、ちゃんと人も待遇良くできて、今までのように夜間に人を集める手間をかけずとも成り立つ。いわゆる採算がちゃんと取れるサービスになる。ということも考えられます。商品としての差別化だったり、活用のメインとして考えられると思います。

あと話が少しずれるかもしれませんが、若年層の採用にも大きなメリットがあるんじゃないかなと思っています。ロボットがある現場とない現場、若年層はどっちを選ぶのと。正直かっこいいですからね。ロボットのある現場。副次的な理由でも、すごくポジティブな効果が出るんじゃないかと私は勝手に想像してるところです。

<赤澤氏>
ロボットは人間が張り合うべき相手じゃない、むしろその導入によって得られる時間や生産性、そういったものを企業の経営者も、働く人々も、そのメリットを享受していくべき機会になるんじゃないかということですね。

<金澤氏>
そうです。やはり付加価値に資するものという考え方が十分できるんじゃないかなと思ってます。

<赤澤氏>
ありがとうございます。(ギークプラスの)加藤社長、いかがですか。

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