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シナモンAI、貿易CI書類用AI-OCRモデル発売

2023年8月9日 (水)

ロジスティクスAI(人工知能)ソリューションを提供するシナモン(シナモンAI、東京都港区)は8日、世界中で幅広く使用されながらも、国や企業ごとにフォーマットが異なる貿易書類のCommercial Invoice(コマーシャル・インボイス)向けに、54項目を自動認識してテキストを抽出するオリジナルのAI-OCR「Flax Scanner(フラックス・スキャナー) for 貿易書類 Commercial Invoice汎用モデル」を、9日より販売すると発表した。

(出所:シナモンAI)

国や企業によって海外貿易の必要書類、コマーシャル・インボイスのフォーマットが違うために、この入力作業には時間がかかる状況となっていた。同社では、光学文字認識(OCR)にAI技術を融合させたAI-OCR技術で、貿易業界の帳簿に特化した高精度のソリューションを顧客専用モデルで提供してきたが、今回、貿易業界での汎用性と顧客ニーズの高い帳票であるコマーシャル・インボイスに対応する汎用モデルを新たに提供する。

フォーマットが無数に存在するコマーシャル・インボイスの読み取りでは、どこに何の記載があるかを事前に定義する「座標定義型」の技術では対応しきれないため、同社では、「特徴量学習型AI-OCR」として開発、AIに膨大なデータを学習させることで、特徴(パターンや一貫性)を見つけ出し、そのデータが何のデータであるのかをAI自身で特定させる学習方法で、フォーマットが無数に存在する貿易書類にも対応することができるソリューションとなっている。

同社は、幅広いフォーマットの読み取りに対応する高度なAIテクノロジーであるIDP(intelligent document processing、自動知識抽出技術)と呼ばれる技術領域に優れていることが新しいサービスの開発・提供につながったとしており、今後、コマーシャル・インボイスに続いてニーズのあるPacking List(包装明細書)、Bill of Lading (船荷証券)、Arrival Notice(貨物到着通知 )など、帳票ごとの汎用AI-OCRの開発・導入拡大を目指し、貿易のDX化を進める。

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LOGISTICS TODAY編集部
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