名村造船、三菱造船と技術提携しVLGC建造｜短報

▲大型LPG・アンモニア運搬船「PHOENIX HARMONIA」（出所：名村造船所）

荷主名村造船所は9月29日、伊万里事業所（佐賀県）で建造していた、大型LPG（液化石油ガス）・アンモニア運搬船「PHOENIX HARMONIA」をMOL ENERGIA（シンガポール）に引き渡したと発表した。本船は、これまでの中小型LPG運搬船の経験を基に、大型LPG運搬船（Very Large Gas Carrier、VLGC）の建造実績を持つ三菱造船と技術提携のもと、初のVLGCとして建造された。

PHOENIX HARMONIAは、船尾の省エネ技術や電子制御式主機関を採用し、推進性能と燃費性能を向上させている。LPGを主燃料とすることで、硫黄酸化物（SOx）は90％、CO2・窒素酸化物（NOx）はそれぞれ20％削減できる。国際海事機関のEEDIフェーズ3基準にも準拠するほか、次世代クリーン燃料として注目されているアンモニアの積載も可能な環境配慮型の船型となっている。

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