12月貿易は3か月ぶり黒字、自動車・船舶輸出好調

調査・データ財務省が24日発表した2023年12月の貿易統計（速報）によると、輸出総額は前年同月比9.8％増の9兆6482億円で2か月ぶりに増加、輸入総額は同6.8％減の9兆5861億円と9か月連続で減少したことで、差し引き621億円の出超となった。季節調整込みでは4127億円の入超。

輸出では、「自動車」が35.9％増、「自動車の部分品」が13.6％増と自動車関連が伸長したほか、「船舶」が4.1倍と大幅に増加した。輸入では寄与度の高い「石炭」（49％減）、液化天然ガス（19.6％減）が減少したほか、医薬品も25.5％減と低調だった。

地域別では、対アジアで輸出が3％増の4兆8995億円、輸入が0.4％減の4兆4110億円で4885億円の出超。対中国では、輸出が9.6％増の1兆7336億円、輸入が0.4％増の2兆293億円で2557億円の入超。いずれも自動車のほか、「半導体等製造装置」輸出の伸びが寄与した。

対アメリカでは輸出が20.4％増の2兆836億円、輸入が6.9％減の1兆141億円で、1兆695億円の出超。対EU（欧州連合）では輸出が10.3％増の9549億円、輸入が9.2％減の9361億円と188億円の出超で17か月ぶりの黒字に転じた。いずれも自動車関連の輸出が好調だった。

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LOGISTICS TODAY編集部
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