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免震動的性能認証制度が7月からスタート

2024年6月25日 (火)

行政・団体国土交通省は24日、免震研究推進機構が免震構造の性能を評価する「免震動的性能認証制度」の運用を7月1日から開始すると発表した。実大免震試験施設「E-Isolation」(イーアイソレーション、兵庫県三木市)を使い、建築物に用いられている免震装置の性能を評価。同省は免震構造の信頼性がより高まると期待を寄せている。

▲実大免震試験機(出所:国土交通省)

認証には「動的性能認証」と「個別動的性能認証」の2種類がある。動的性能認証は建築物に多く用いられる免震装置からサンプル的に取り出した製品を試験体として、基本性能や同的性能、限界性能をE-Isolationで確認する。3年に1度、定期的に検査して認証することで、発注者、設計者、施工者が安心して製品を使えるよう信頼性を高めるのを目的としている。

個別動的性能認証は個別の建築物に用いられる免震装置の動的性能をプロジェクトごとに認証する。実際の建築物へ組み込まれる製品の一部を選び、E-Isolationに持ち込んで動的性能を確認する。これによって個別のプロジェクトでの免震構造の信頼性をより高める。認証の結果は、建築基準法に基づく大臣認定の取得に必要な性能評価にも利用できる。

免震構造は地震時の建築物の被害を大幅に軽減し、機能継続の確保に有効とされる。庁舎や病院などを中心に進んでおり、ことし1月の能登半島地震でも、免震構造を採用していた石川県七尾市の病院が、地震後も診療を継続できた。

E-Isolationは免震研究推進機構が京都大学、東京工業大学と共同開発。日本に初めて建設された公的な実大免震試験施設で、精度の高い計測結果が瞬時に得られる。

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LOGISTICS TODAY編集部
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