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楽天、エコ配に資本参加、東京で協業開始

2013年3月8日 (金)

話題楽天は8日、エコ配の株式15%を取得し、東京地区の配送サービスで協業を開始すると発表した。楽天物流の恵谷洋社長が、エコ配の社外取締役に着任する。

楽天は、インターネットショッピングモール「楽天市場」の出店店舗向けの物流・在庫管理・出荷など、ロジスティクス分野で支援を強化するため、2010年に物流子会社として楽天物流(東京都品川区)を設立。

楽天物流では、物流ソリューションを楽天市場の出店店舗に提供することで、物流でのボトルネックを解消し、各出店者が販促活動への注力を通じてさらなるビジネス拡大に寄与できるよう、「B2B2Cマーケットプレイス」に最適な全国規模での物流ネットワークの整備に注力している。

2011年には、千葉県市川塩浜に初の物流拠点となる「楽天フルフィルメントセンター(RFC)市川1」を稼動させるとともに、12年8月からは楽天市場出店店舗への商品在庫の入出荷、保管、梱包、配送、カスタマーサービス、各種付加価値サービスなどの総合フルフィルメントサービス「楽天スーパーロジスティクス」の提供を開始した。

また、同年11月には、フランスの大手物流事業者アルファダイレクトサービシズ社を完全子会社化することを発表したほか、楽天マート(東京都品川区)が12年7月から開始している食品宅配サービス「楽天マート」の配送ネットワークについても、楽天グループが主体となり、複数の配送会社とともに、独自の配送体制を展開している。

エコ配は、「ほぼ人力」なリヤカー付自転車を用いた配送や、電気自動車を用いた配送方法の採用、カーボンオフセットの実施で、二酸化炭素をはじめとする温暖化ガス排出を徹底的に抑えた低価格の配送サービスを展開。

東京・名古屋・大阪の三大都市圏で30を超える配送拠点のネットワーク体制で運営し、主要都市間での翌日配送が可能となっている。顧客数は10万社、月間取扱荷物数も100万個を突破している。

楽天によるエコ配への出資に伴い、第一弾として楽天マートの東京での配送体制の強化のための協業を開始した。

また、エコ配が強みを持つ事業者向け集配サービスでも協力して取り組み、エコ配が事業を展開する他の大都市圏での連携も検討する。