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ラピュタ自動フォーク、トラック積下ろし機能追加

2024年7月19日 (金)

サービス・商品物流向けロボティクスソリューションを提供するラピュタロボティクス(東京都江東区)は19日、自動フォークリフト「ラピュタAFL」の新機能実装を発表し、デモンストレーションを披露した。

ラピュタAFLは、LiDAR技術による自律走行で運行ルートへのガイド設置を必要とせず、工事不要での導入、増設の柔軟性にも優れる。1時間あたり30パレットの処理能力を有し、これまでに定点間搬送や仮置き搬送、格納パレットピッキング機能を実装し、すでに複数の物流現場での運用も始まっている。

▲ラピュタAFL

今回、新たに追加された機能は、自動での「トラックの積み込み・積み下ろし」「パレットの段積み」「狭小空間での荷役作業」で、来年度上期のソフトウェアアップデートでの機能実装を予定している。搬送対象の高さなどの登録を必要とせずセンサーによる自動判断が可能での荷役作業により、ランダムな高さに対応可能な段積みや、トラックへの自動積み込み・積み下ろし作業を実行する。

デモンストレーションでは、トラックからのパレット荷下ろしから搬送して狭小スペースへの平置き、仮置き場から高所保管棚への格納、仮置き場から搬送したパレットのトラックへの積み込みの様子などを公開。有人フォークリフトでは作業が難しい片側クリアランス15センチの狭小空間での荷役作業など、精度の高い自己位置推定能力を披露し、今後もより厳しいクリアランスへの対応に向けて機能を高める予定。

▲積み込みの様子

新たな機能を加えることで、庫内のみならずトラックバースなど、より自動フォークリフト主体での荷役作業の領域、夜間の稼働へと広げることで、作業者の労働時間と、人件費の削減にも貢献することが期待される。

同社では、国内の自動フォークリフト市場では有人タイプが年間8万台であるのに対して、無人フォークリフトが200台程度で推移していることから、今後まだまだ成長のポテンシャルがあるとする。グローバルの動向や社会環境の変化からも、年間1000台規模へと無人フォークリフト市場自体が拡大し、その中でのトップシェア企業となることを目指す。

また、ユーザーのニーズに対応するカスタマイズ力こそが同社の強みだとして、将来的には人手を介さずにラピュタAFLだけのトラック積み込み、積み下ろしを30分以内で実行できるまでの機能向上を目指すことなど、2024年問題、人手不足など、ユーザーのニーズに対応する技術開発を展開していくとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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