拠点・施設三菱地所(東京都千代田区)は5日、「大阪市大正区平尾冷凍冷蔵物流計画」(仮称)のプロジェクト名称を「ロジクロス大阪大正」とし、1日に着工したことを発表した。完成は2026年1月31日の予定。同社としては関西エリア2件目となるマルチテナント型冷凍冷蔵物流施設となる。

▲ロジクロス大阪大正(出所:三菱地所)
同施設は、2023年10月1日に着工した「ロジクロス大阪住之江」に続くマルチテナント型冷凍冷蔵物流施設。今後、大阪府大阪市大正区鶴町でもマルチテナント型冷凍冷蔵物流施設「(仮称)大阪市大正区鶴町冷凍冷蔵物流計画」の開発を予定しており、「ロジクロス大阪大正」と「大阪市大正区鶴町冷凍冷蔵物流計画」(仮称)の開発により、同社におけるマルチテナント型冷凍冷蔵物流施設の開発実績は累計3件(BTS型を含めると5件)となる見込み。
「ロジクロス大阪大正」は、同社が出資する特定目的会社が事業主体となって開発する、延床面積およそ2万1400平方メートル・地上4階建てで一棟貸しを可能としたマルチテナント型冷凍冷蔵物流施設。阪神高速17号西大阪線・大正東インターチェンジ(IC)よりおよそ2.5キロと高速道路までのアクセスに優れており、大阪市内から兵庫県方面まで広域配送に対応可能。また、大阪駅エリアやなんば駅エリアからのアクセスが可能な大阪シティバス・中央中学校前バス停より徒歩圏内に位置し、周辺にはJR大阪環状線・大阪メトロ長堀鶴見緑地線・大正駅もあることから、雇用を確保しやすい環境だとしている。
同施設では倉庫の一部を温度帯可変式とし、入居テナントの希望に応じた倉庫の温度設定が可能。また、建物内の事務所系統については災害時24時間の施設稼働を可能とする非常用発電機を設置しており、冷却設備についても外部に切替分電盤を設けることで、緊急時には外部電源を接続し一部冷凍庫の機能維持を可能としており、テナントのBCP対策を支援。
また、冷媒方式は自然冷媒を採用することでCO2削減にも配慮、屋上に設置する太陽光発電設備による再生可能エネルギーを導入する等、環境に配慮した施設づくりを目指す。なお同施設は建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)が定める最高5つ星の取得に加え、年間の一次エネルギー消費を実質的にゼロとする最高ランク「ZEB」認証の取得を予定している。
「ロジクロス大阪大正」計画概要
所在地:大阪市大正区平尾1丁目3-29ほか
敷地面積:およそ1万600平方―トル
延床面積: およそ2万1400平方メートル
構造:地上4階建、ボックス型、鉄骨造、耐震構造
用途 マルチテナント型冷凍冷蔵物流施設(一棟貸し可能)
建築主:大正デベロップメント特定目的会社(同社単独出資の特定目的会社)
コンストラクトマネジメント: 三菱地所設計
設計施工:淺沼組
着工:2024年8月1日
完成:2026年1月31日(予定)
アクセス:阪神高速17号西大阪線・大正東ICよりおよそ2.5キロ、南海汐見橋線・津守駅よりおよそ1.5キロ、平尾一丁目バス停から170メートル
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