調査・データアメリカの市場調査会社のパノラマデータインサイトは24日、世界のGPS追跡デバイス市場についての調査結果を公表した。2023年の25億6000万ドルから32年には77億1000万ドルへ3倍以上に成長し、年平均成長率(CAGR)も13%に達するとしている。
GPS追跡デバイスは、世界測位システム(GPS)を利用して、人や車両、物体などの正確な位置を記録したり特定したりするデバイスで、スマートフォンや時計、ペットの首輪などにも組み込まれている。近年、こうしたデバイスを使ったシステムやサービスの開発が急速に進んでおり、輸送や物流では、車両の位置確認や効率的な運用に活用されているほか、さまざまなものの盗難防止・追跡、子供や高齢者の見守りなどにも使われるなど、年々利用範囲が広がっている。
地域別にみると、北米は先進技術の高い採用率と車両追跡を求める厳格な規制で、市場をリードしている。しかし、今後、大きな成長が見込まれるのはアジア太平洋地域で、中国やインドなどの国々での商用車の運用増加が普及を促進する。
今後の市場の展望について同社は、IoTの普及とスマートシティの推進によって、GPS追跡技術とIoTデバイスの融合が進むと指摘。それによって、よりスマートで効率的な物流システム、強化されたセキュリティシステム、応答性の高い都市インフラなどが創出され、GPS追跡は輸送業界にとって重要な役割を担うことになると指摘している。
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