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GSユアサ、ベトナムに新たな工場用地確保

2013年5月21日 (火)

拠点・施設GSユアサ(京都市南区)は21日、ベトナム子会社のGSバッテリーベトナム社(ビンズン省)が、ビンズン省本社工場があるベトナム・シンガポール工業団地で新たに二輪車用鉛蓄電池の組立工場用地を確保し、二輪車用鉛蓄電池の生産能力を倍増させると発表した。

同国の二輪車用鉛蓄電池の補修市場で、販売個数の増加が見込まれていることから、早急に増産体制を整えるため4月に400万ドルを投資し、同工業団地で2万平方メートルの土地と7500平方メートルの建屋を購入、土地使用権の譲渡手続きを進めている。

新工場は年内の稼働を目指し、二輪車用鉛蓄電池の生産能力を現状の600万個から2017年までに1300万個まで段階的に増強していく計画。増産に伴う設備投資額は17年までに総額15億円程度とする。

ベトナムの経済成長は2011年以降鈍化しているが、二輪車の普及は衰えることなく続いており、特に取り換え用電池を販売する補修市場は経済鈍化の影響を受けにくい安定した市場として成長を続けている。

GSバッテリーベトナム社は、新車メーカーへの供給に加えてVRLA形(制御弁式)鉛蓄電池を補修市場へ積極的に投入。10年からはVRLA形鉛蓄電池の販売を飛躍的に伸ばし、ベトナムでの2012年の二輪車用鉛蓄電池の販売数量は580万個、同国内シェアは60%に達している。