調査・データインドの調査会社MarketsandMarkets(マーケッツアンドマーケッツ)は6日、AMR(自律走行搬送ロボット)市場に関するレポートを発表した。
同レポートによると、世界のAMR市場は2025年の22億5000万米ドルから年平均成長率(CAGR)15.1%で成長し、2030年には45億6000万米ドルに達すると予想。製造、倉庫、物流部門での自動化需要の増加により大幅に成長しているという。
センサー、AI(人工知能)、ML(機械学習)機能などのテクノロジー分野の進歩により、AMRのパフォーマンスと機能が大幅に向上しており、複雑な環境でも自動化マシンのナビゲーションを実行できるようなった。これにより効率性、人件費の節約、手作業や輸送作業に関連するリスク軽減を重視する企業から需要が増加し、市場が拡大している。
積載量が500キロを超える大型の自律移動ロボットは堅調な成長が見込まれ、製造、自動車、物流などの業界で幅広い用途に利用されるようになる。センサー技術、ナビゲーションシステム、バッテリーの効率の進歩により、運用時の信頼性と拡張性がさらに向上すると予想した。また、機械やロボットに視覚情報を提供してガイダンスを行う「ビジョンガイダンステクノロジー」は製造、物流、農業、ヘルスケア業界で用いられ、カメラ、画像処理、AI の改良によりパフォーマンスが向上している。さらに、フルフィルメントセンターと倉庫の自動化の需要が高まるにつれ、EC(電子商取引)業界において大幅な成長が見込まれており、注文のピッキング、仕分け、在庫管理にAMRが必要不可欠となっている。
特に北米は業界全体で自動化に対する需要が非常に大きく、AMR業界で大きなシェアを占めると予想されている。北米では人件費削減、在庫の運用効率を高めるためにAMRを使用する傾向が強く、サプライチェーンの最適化と納期短縮の需要の高まりにより、AMR市場をリードしているという。
また、AMR事業を展開する主要企業として、ABB(スイス)、KUKA AG(ドイツ)、オムロン(日本)、Geekplus Technology(中国)、Mobile Industrial Robots(デンマーク)を挙げた。
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