三菱重工G、自律走行の車両搬送ロボを開発

サービス・商品三菱重工業は3日、グループ会社の三菱重工機械システム（神戸市兵庫区）が、自動車を自律的に運搬する車両搬送ロボットを開発し、同社工場内で試運転や耐久走行試験を開始したと発表した。

▲国産車両搬送ロボット（出所：三菱重工業）

同社は2021年にフランスのベンチャー企業、スタンレーロボティクス（SR）と協業を始め、当初はフランスからロボットのオリジナルモデルを輸入して国内販売することを検討していた。しかし、きめ細かなアフターサービスや日本特有の顧客ニーズに対応するため、国産方針に切り替えて車両搬送ロボットの開発に取り組んできた。

日本市場モデルは、ヘッド部をSR社製より小型化し、納入先の要望に応じて、ヘッドの外装をカスタマイズできるようにもした。

このロボットによって完成車を自動搬送できるようになり、ドライバーの負担を減らせるほか、24時間365日の対応が可能になる。また、人が運転してきた車両を駐車場まで自動で運送する機能もあり、ドライバーは駐車場を探す手間が省け、空きスペースに気を取られての事故や、駐車時の他の車両との接触トラブルなども避けられる。

同社には国内に100か所のメンテナンス拠点があり、こうしたサービス網を車両搬送ロボットでも活用し、故障やトラブルなどへのアフターサービスに迅速に対応する。

国産化の成功を受け、同社は「三菱重工グループの無人システム監視・管理技術などと組み合わせて、日本での車両搬送ロボットの先駆者として多種多様なニーズに応えていく」としている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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