医療材料DBの一部を無料公開、メディアスHD

メディカル医療機器・材料販売のメディアスホールディングスは13日、グループ会社で共同購買プラットフォームの運営などを手掛けるメディアスソリューション（東京都千代田区）が、医療材料データベースサービスの一部を無料で公開すると発表した。医療機器卸業者やSPD（院内物流管理）事業者の業務効率化を支援し、医療の質の向上に貢献するとしている。

同社は共同購買のプラットフォーム「メッカル」を運用しており、80万件以上の医療材料を収録した独自のデータベースを構築している。単回使用（ディスポーザブル）の医療材料に特化し、歯科材料や医薬品は含まれないが、医療機器の使用に必要な薬剤は登録されている。

登録された医療材料には、メーカー名や商品名、メーカー商品コード、規格、JANコード、生物由来区分、医療機器クラス分類、条件加算、薬事法承認番号、JMDNコード、最終確認日などの基本情報が記載されている。これまでも、ウェブ上で無料公開していたが、新たに無料で全件をダウンロードできるようにした。

ただし、無料版は月に1度の情報更新となり、定価や償還の履歴などの詳細は含まれない。有償サービスであれば日々更新される詳細な情報を入手できる。

医療機関で使用する医療材料は多岐にわたり、新商品の追加や販売の中止、価格の変更が日々発生している。しかし、国内には医療材料に関する公的なデータベースがなく、民間のデータベースの中にも全ての医療材料情報を網羅するものはなかった。このため、医療機器卸業者などにとって、医療材料に関する情報の収集や確認は大きな負担となっている。

同社では、物流問題や償還価格の下落など多くの課題を抱える同業者の業務効率化に貢献し、業界全体の底上げに寄与するため、有料版サービスの一部を無料化して開放することにした。有料版のサービスは今後も継続する。

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LOGISTICS TODAY編集部
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