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無人フォークをローカル5Gで運用、実証成功

2025年6月6日 (金)

調査・データ自律運送機器開発のビジョンナビロボティクスジャパン(東京都中央区)と、ロボットシステム開発の新エフエイコム(栃木県小山市)は3日、通常Wi-Fi環境で運用される無人自動フォークリフト(AGF)を、ローカル5Gで運用する実証実験に成功したと発表した。チャンネル干渉や接続端末数の増加で通信品質が低下する恐れがあるWi-Fiに代わり、ローカル5Gを使うことで、安定した無線通信環境を確保できるとしている。

実証実験は、ことし2月25日から27日にNTT中央研修センター内のNTT e-City Laboのスマート製造・物流展示場で実施した。ビジョンナビロボティクスのAGFと、NTT東日本のローカル5G「ギガらく5G」を使用し、機体の改造とローカル5G向けのシステム統合を新エフエイコムが担当した。

実証構成図イメージ(クリックで拡大、出所:新エフエイコム)

実験では、ローカル5G基地局と接続する端末をAGFに取付け、コントローラーでAGFを操作。自動搬送する際の制御状況や位置情報などを検証した。その結果、安定した自動搬送が可能なことを確認した。

5GはWi-Fiに比べ、高速大容量で低遅延なのが特長で、同時多数の接続が可能なうえ広域通信にも対応する。これまでは搬送の自動化をはじめ、有線LANでの接続が主流だったが、今後、さまざまな機器がローカル5Gで接続されるようになれば、工場内のレイアウトの柔軟性の向上や、各工場の設備連携などでさらなる生産効率の向上が期待できる。

両社は「ローカル5Gを活用したAGFの運用は、製造業や物流業における自動化の新たな基準となる可能性がある。さらなる検証を進め、実用化を目指す」としている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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