サービス・商品システム開発のBIPROGY(東京都江東区)は12日、スーパーマーケットいなげや(東京都立川市)の全店舗に、同社のAI発注自動化サービスAI-Order Foresightが導入されたと発表した。販売実績や気象情報、特売企画情報などの各種データからAIが需要を予測し、日々の商品発注数を自動算出するサービスで、各店舗では発注作業時間が稼働前に比べて50%短縮した。
一般的な予測型の自動発注サービスでは、担当者が気象情報などを入力し、条件を変更する必要がある。しかし、AI-Order ForesightはAI がすべて自動で調整するため、発注担当者の業務負荷を大幅に軽減できる。
スーパーマーケット業界でも人手不足が年々深刻化しており、魅力的な売り場作りや接客に十分に人手を割けない店が増えている。いなげやでも、人手不足や発注業務の属人化を解消し、サービス向上を図ることが課題だった。このため、全130店舗の日配部門に同サービスを導入し、作業の負担軽減を図ることにした。
同サービスの導入によって、商品の発注は、異常値を示した商品のみを確認するだけになり、作業量が削減された。また、予測精度も向上して、販売機会を逃すことやロス、欠品も削減できた。
さらに作業負荷や難易度が高い業務も自動化でき、経験が少ない従業員でも精度の高い発注が可能になった。
いなげやは今後、日配部門に加えて、生鮮食品などでも活用する予定にしている。BIPROGY は「AI-Order Foresightで従業員が働きやすい環境構築を進めるとともに、業務負荷軽減によって生まれた時間を活用してサービスの向上を図れるよう、引き続き支援していく」としている。
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