荷主三菱ふそうトラック・バス(川崎市中原区)は12日、電気小型トラック「eCanter」(イーキャンター)に新機能を追加し、デザインを一新したと発表した。全国の三菱ふそう販売会社と地域販売部門で6月から新機能搭載車の販売を始めた。主な追加機能は、7インチのJVCケンウッド製センターディスプレイ(オプション)、車速を自動維持するクルーズコントロール(オプション)、リヤフォグランプ(全車標準装備)。

「eCanter」標準キャブ、S サイズバッテリー(出所:三菱ふそうトラック・バス)
7インチのセンターディスプレイは、従来の10インチタイプに加えて新設定した。スマートフォンと連携し、通話や地図表示、音楽・動画再生を操作できる。タッチスクリーン操作と、アプリの音声認識操作にも対応する。クルーズコントロールをオプション設定し、設定速度での定速走行が可能となる。運転者は左側ステアリングスイッチの操作ボタンでクルーズコントロールを利用できる。

JVC ケンウッド社製ディスプレイ(オプション)(出所:三菱ふそうトラック・バス)
LEDリヤコンビネーションランプは、ストップランプ、テールランプ、ターンランプ、バックランプ、今回新規追加のリヤフォグランプを一体化した。リヤフォグランプの標準装備化によって、霧や雪などで視界が悪化した際、後続車への視認性を高める。加えて、デザインを刷新した新バンパーを採用する。
希望小売価格(東京地区・消費税率10%含む)は、Sサイズバッテリー搭載「ZAB-FEAVK」(標準キャブ、標準ボデー、全低床)で1371万1500円、Mサイズバッテリー搭載「ZAB-FEB8K」(ワイドキャブ、拡幅ボデー、全低床)は1760万7700円、Lサイズバッテリー搭載「ZAB-FED9K」(ワイド拡幅キャブ、拡幅ボデー、全低床)で2013万1800円となる。これらは参考価格で、販売会社が独自に設定する。
2017年発売のeCanterはCO2を排出せず、都市内輸送や深夜早朝輸送への適合性、静音性や低振動性で評価を受ける。23年にモデルチェンジ。シャシラインアップと架装バリエーションの多様化、ニーズに合わせた航続距離を実現した。日本のほか、欧州31市場やオセアニア、インドネシア、台湾、中東、南米でも展開している。
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