日鉄エンジ、CO2由来メタノールからグリシン製造

産業・一般日鉄エンジニアリング（東京都品川区）は13日、レゾナック、日本製鉄、富山大学と共同で、CO2由来メタノールからグリシンを製造する研究開発プロジェクトが、NEDOの支援対象に採択されたと発表した。研究期間は2025年度から27年度の3年間。

本プロジェクトは、製鉄所や火力発電所から排出されるCO2を原料とし、メタノールを経由して化学品のグリシンを一貫製造する技術の確立を目指すもの。物流面では、製造に使用される中間体の安定供給や、実用化後の製品輸送ルートの構築などが課題となる。研究では、既存の触媒技術を基に、CO2由来原料に適したプロセス最適化を図る。

４者は、従来の化石燃料由来からの製造方法に代わる、環境負荷を低減する技術の早期実装を目指す。これにより、グリシンの需要増に対応しつつ、カーボンリサイクルの推進とCO2排出削減に寄与する。

▲CO2からメタノール経由でグリシンを製造する方法（アンモ酸化反応）（クリックで拡大、出所：日鉄エンジニアリング）

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LOGISTICS TODAY編集部
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