調査・データ帝国データバンク(TDB)は19日、2025年の「サイバー攻撃に関する実態調査」に関する結果を公表した。調査は全国2万6389社に対して行い、1万645社から有効回答を得た。
過去にサイバー攻撃を受けたことがあるか尋ねたところ、受けたことが『ある』(「1か月以内に受けた(可能性がある場合も含む)」「3か月以内に受けた(同)」「半年以内に受けた(同)」「1年以内に受けた(同)」「過去に受けたが、1年以内に受けていない」の合計)と回答した企業の割合は32%だった。他方、過去に受けたことが『ない』企業は52.4%、『分からない』企業は15.6%だった。
サイバー攻撃の経験割合を業界別でみると、運輸・倉庫業は30%であり、全体(32%)と比較すると低水準となった。
規模別でみると「大企業」がサイバー攻撃を受けている割合は、全体より10ポイント高く、規模が大きいほど割合が高くなっている。サイバー攻撃を「1か月以内に受けた(可能性がある場合も含む)」企業の割合は全体で6.7%だったが、「中小企業」は6.9%、うち「小規模企業」は7.9%だった。また「1か月以内に受けた(可能性がある場合も含む)」と回答した「中小企業」と「小規模企業」の割合は「1年以内の他の期間に受けた」とする回答より高く、中小企業のサイバー攻撃に対するリスクが急速に高まっている。
この結果を受け同社は、ランサムウェアの攻撃が多様化しているなか、対策が比較的手薄な中小企業の被害増加が顕著になっており、企業はサイバー攻撃を他人事と捉えず、BCP(事業継続計画)の一環として対策を整備していくことが重要であるとした。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com