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Knewit、事業領域をSCリエンジニアリングと定義

2025年6月25日 (水)

サービス・商品サプライチェーン(SC)管理システムの開発などを手がけるknewit(ニューイット、東京都千代田区)は24日、同社の事業領域を「Supply Chain Re-engineering」(SCR、サプライチェーン・リエンジニアリング)と定義し、名称を商標登録したと発表した。

SCRはSCと「BPR」(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)を組み合わせた造語で、SCと真摯(しんし)に向き合い、そこから生まれる価値を最大化していくとの姿勢を示した。商流・物流・情報流を再構築し、「高収益・高強度・高拡張性」のSCを作り上げることを目指すという。

同社は、SCRには大きく「Cover」「Connect」「Simulate」「Evolt」の4つのステップがあるとしている。

Coverでは、需要家のニーズに応えて供給できるよう、情報の網羅性を高める仕組みづくりを行い、Connectでは、ステークホルダー間の情報連動を整備し、データがスムーズに流れる仕組みを作る。Simulateは、SCの「あるべき姿」に対して実行仮説を構築し再検証を実施。ステークホルダーとのデータをもとにした交渉や調整を行う。

こうした手順を踏んで、Evoltの段階では既存のSCの再構築にとどまらず、既存だからこそ生まれる新たなビジネスや、一貫して保有しているデジタルデータを活用した新たな商流を創出する。

同社は設立当初、物流DX(デジタルトランスフォーメーション)を掲げるスタートアップとして出発した。現在は、「SC変革」へと事業領域を拡大し、物流にとどまらず、商流や情報流も含めた仕組みの変革に取り組んでいる。

今後、SC上の大きな課題となっている2024年問題など深刻化する物流問題を解決するには、商流・物流・情報流を統合的に再構築するアプローチこそが本質的な解決につながるのではないかとして、取り組む事業領域をSCRと名付けて、課題と解決のための手順を明確化することにした。また、新たな領域名称が正式に保護され、キーワードとして広く認められることで、物流にとどまらないより広い視野でサプライチェーン変革を志す物流関連企業が増えてほしいとの思いから、商標登録を取得したという。

同社の小川直哉CEO(最高経営責任者)は「日本の高度経済成長を支え、ものづくり大国として繁栄してきたSCも転換点を迎えている。その矜持を忘れず、時代に合ったSCへとリエンジニアリングしていくことが、求められているのではないか」としている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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