三井倉庫・三井E&S・日立がAI荷役を現地検証

調査・データ三井倉庫、三井E&S、日立製作所の3社は2日、国土交通省の港湾技術開発制度（2023-25年度）で受託した「AIを活用したコンテナターミナル運営効率化技術」の現地実証を、神戸港六甲RC2コンテナターミナルで開始したと発表した。11月から実運用環境での検証に入った。

▲実証風景（出所：三井倉庫ホールディングス）

開発中のシステムは、日立のAI（人工知能）がコンテナ貨物データを基に搬出日を予測し、最適なコンテナ配置計画と荷役手順を自動生成するもの。三井E&Sの荷役シミュレーターで事前に効率性や作業負荷を検証したうえで、現場に反映する。熟練計画者の経験に依存してきた従来のオペレーションに対し、AI活用により貨物量の増加や情報変動の複雑化に対応しやすくする狙いだ。

3社は計画立案の高度化を通じて、省人化・高効率化やレジリエンス向上を図るとしており、港湾物流の持続性強化に資する技術として実装を目指す。

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