調査・データ中国国家統計局と中国物流購買連合会が4月30日公表した4月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.3となり、前月比0.1ポイント低下したものの、景気の分岐点である50を上回り、製造業は拡張局面を維持した。
内訳を見ると、生産指数は51.5と上昇し、企業の生産活動は堅調に拡大した。一方で新規受注指数は50.6と低下しており、供給が需要を上回る「供強需弱」の構図が続いている。新規輸出受注指数は50.3と上昇し、海外需要の持ち直しが確認されたが、内需の力強さにはなお課題が残る。
企業規模別では、中型企業が50.5、小型企業が50.1といずれも改善し、長く続いた収縮局面から拡張領域に回復した。一方、大型企業は50.2と低下しており、回復の裾野は広がりつつも、全体としては勢いに欠ける状況がうかがえる。
コスト面では、原材料価格の上昇圧力が引き続き強い。購買価格指数は63.7と高水準を維持し、中東情勢による国際商品市況の変動が製造業コストを押し上げている。出荷価格指数も55.1と高水準にあるが、価格転嫁の余地には限界があり、収益圧迫要因となっている。
一方、企業の先行き期待は改善している。生産経営活動予期指数は54.5と上昇し、政策支援やインフラ投資の拡大が需要の下支えとなる見通しが示された。実際、インフラ整備や消費刺激策により国内需要は底堅く推移しており、高技術製造業や装備製造業では比較的高い水準の受注が維持されている。
非製造業に目を向けると、4月の商務活動指数は49.4と50を下回り、前月比0.7ポイント低下した。建設業、サービス業ともに減速し、内需の弱さが表面化している。ただし、交通・観光関連や情報サービスなど一部業種は堅調で、分野間のばらつきが大きい。
中国経済は製造業を中心に持ち直し基調を維持しているが、需要の弱さとコスト上昇という二重の圧力に直面している。サプライチェーンの安定性や内需拡大の持続性が、今後の成長軌道を左右する。
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