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事故削減の“正解”はどこにある?「運輸安全・物流DX EXPO 2026」で見えた

AIドラレコと安全教育の「掛け算」がもたらす未来

2026年5月29日 (金)

イベント27日から29日までの3日間、東京ビッグサイト(東京都江東区)にて「運輸安全・物流DX EXPO 2026」が開催されている。会場には、物流業界の2024年問題や深刻な人手不足が叫ばれるなか、そこで何より重要となる「現場の安全」を守るための最新ソリューションが一堂に会し、多くの熱気ある運送事業者や運行管理者で賑わいを見せている。

▲来場者で賑わう運輸安全・物流DX EXPO会場

数ある出展のなかでも、特に来場者の注目を集めているのが、テクノロジーを駆使して現場の安全運行を支える2つのアプローチだ。

リアルタイムで事故を防ぐAIドラレコ

事故低減の具体的なアプローチとして、今や欠かせない存在となっているのがAIドライブレコーダー(ドラレコ)。なかでも大きな存在感を放っているのが、GOドライブが展示する「DRIVE CHARTだ(ドライブチャート)」。

DRIVE CHARTの最大の強みは、高性能AI(人工知能)を用いたリスク運転の自動検知機能にある。わき見運転や車間距離不足、一時不停止といった、従来は見過ごされがちだった危険挙動をAIが瞬時に検知し、リアルタイムで車内にアラートを鳴らすことで、ドライバー自身にその場での注意を促すことが可能だ。

▲GOドライブはAIドラレコ「DRIVE CHART」のほかスマホで自動点呼可能な「GO運転管理」などを展示

さらに、蓄積されたデータに基づいてドライバーごとの運転傾向がグラフや数値として客観的に可視化される。これにより運行管理者は、個々の運転特性に合わせた的確な指導を感覚に頼らずに行うことができ、より納得感のある安全指導体制を構築できる。

まさに、走行中の「もしも」を未然に防ぐための強力なハードウエアソリューションといえる。

「教育」で「意識」を変えて持続的な安全を作る

一方で、どれだけ優れた機器を導入しても、ドライバー自身の安全意識や知識がアップデートされなければ、本当の意味での「事故ゼロ」は達成できない。この“教育による安全向上”というソフト面で高い支持を得ているのが、X Mile(クロスマイル、新宿区)が提供するノンストップビジネスプラットフォーム「ロジポケ」である。

ロジポケが提供する安全教育システムは、トラックドライバーに義務付けられている「指導監督の指針(法定12項目)」に準拠した教材が最初から標準搭載されている点が大きな特徴だ。

▲X Mileの「ロジポケ」は運行・車両管理などのバックオフィス支援機能が充実しているほか、安全教育のサービスも充実

さらに、スマートフォンやPCを使っていつでもどこでも学べる手軽さも、大きな導入メリットとなっている。集合研修を定期的に開催する時間的余裕がない現場であっても、ドライバーは日々の隙間時間を利用して手軽に受講を進めることが可能だ。受講状況や理解度テストの結果はクラウド上で一元管理されるため、運行管理者は全体の進捗を常に把握でき、ペーパーレス化の促進と監査対策を同時に実現できる。

体系的な学びを通じて、ドライバーの中に「防衛運転」の基礎をじっくりと根付かせることができるのが、このシステムの大きな役割となる。

機器か、教育か? 現場に必要なのは「ソリューションの掛け合わせ」

しかし、ここで立ち止まって考える必要がある。 「AIドラレコ入れれば安心なのか?」「eラーニングで勉強させれば事故は起きないのか?」──答えは否である。実際問題としては、どちらも単体では不十分なのだ。

いずれのソリューションも、それだけで安全を完全に担保できるわけではない。現場のリアルな安全運行は、さまざまな取り組みの「掛け合わせ」によって初めて実現する。

たとえば、AIドラレコによる走行中のアラートは非常に強力だが、それだけではすべての事故を防止できない。本当に大切なのは、「ドラレコが捉えた不安全運転のリアルな映像(データ)を、その後の教育(ロジポケなどの座学・振り返り)に生かしていく」というサイクルである。

ロジポケでのスマホ学習も、教科書通りの内容だけでなく、「実際の自社の走行中の画像・映像」を教材として組み合わせることで、ドライバーにとって「自分ごと」となり、効果が劇的に跳ね上がる。ハード(リアルタイム検知)とソフト(教育・意識改革)が融合して初めて、本物の安全体制が構築されるのだ。

現場への落とし込みは、トップランナーの「生の声」を聞くのが近道

「どういったソリューションを、どう組み合わせればいいのか」

「現場の運用にどう落とし込み、ドライバーの心の中にどうやって本気の安全意識を醸成していくのか」

安全の向上と事故削減を目指す多くの運送事業者や運行管理者が、日々この問題に頭を悩ませている。自社だけでじっくり試行錯誤することも重要だが、すでにさまざまな試行錯誤を行い、壁を乗り越えてきた「トップランナー」たちの話を聞いてみることが、実は安全実現への一番の近道だ。

厳しい安全施策を講じ、一定の成果を上げつつも、さらなる「事故ゼロ」に向けて苦闘と挑戦を続けている物流事業者の生の声を、あなたも聞きに行ってみてはいかがだろうか。

以下のイベントでは、現場のリアルな泥臭い取り組みや、最新の安全DXをどう融合させているのか、その具体的なヒントが惜しみなく共有される。トップダウンで、あるいは運行管理者発信で安全施策を講じ、それをいかにして現場の実務に浸透させ、定着させていったのか。ぜひ参加して、自社の安全施策の一歩を進めてほしい。

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