調査・データJ&Tエクスプレス(インドネシア)は9日、東南アジアの主要EC(電子商取引)プラットフォームで実施された年央商戦「Double 6」の中核販促期間中に、同社の荷物取扱量が前年同期比83.5%増の2億1300万個に達したと発表した。インドネシア、タイ、マレーシア、ベトナム、フィリピンなど主要市場で過去最高を更新した。
期間中の東南アジアにおける1日平均取扱量は3551万個となり、ピーク日の6月2日には単日で3700万個を超えた。市場別では、インドネシアが前年同期比2.1倍、タイが89%増と大きく伸びた。EC販促の集中に伴う荷量急増に対し、幹線輸送網とラストワンマイル網を活用して処理能力を確保した。
同社は商戦前から、各国で仕分け施設の新設・更新、輸送力の積み増し、人員配置を進めた。タイやフィリピンでは主要仕分け拠点を整備し、複数国の仕分けセンターや末端拠点に自動化設備を導入した。タイでは幹線・支線車両を追加配備し、フィリピンでは人員を30%増やす計画を組んだ。ベトナムでは運営、配車、総合支援の3層で柔軟な応援体制を構築し、ピーク時に1日12万個の追加処理能力を確保したという。
技術面では、インドネシアでAI(人工知能)を活用したデジタル管理システムを導入し、荷物の流れをリアルタイムで監視した。異常気象や自然災害など突発的な事象にも現場部門と連携して対応する仕組みとした。
一方、ベトナムでは主要荷主向けに集荷時間を2時間延長し、出荷遅延の抑制を図った。タイでは中小事業者の露出支援として、バンコクのMRT全38駅と54編成1200面の電子スクリーンを使った共同広告施策も実施した。東南アジアEC市場では大型販促に伴う物流負荷が高まっており、J&Tは拠点投資、自動化、現場対応を組み合わせて繁忙期処理の安定化を進めている。
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