サービス・商品スペースデータ(東京都港区)は7日、宇宙AI(人工知能)プラットフォーム「SpaceBrain」のレジリエンス領域「Geo-Resilience」の新機能として、「Supply Chain Simulator」を政府・自治体・事業者向けに提供開始したと発表した。
同機能は、重要インフラやサプライチェーンの現況把握、脆弱性の予測・評価をAIで支援するもの。第一弾として、アフリカ大陸全域を対象に、交通網、水路網、電力網などの重要インフラと、災害などによる遮断がサプライチェーンへ与える影響を予測・評価できる画面を公開した。
利用者は、大陸横断道路や鉄道、水路の任意区間を選択することで、遮断時の最短迂回経路や影響を受ける人口、経済損失の目安を評価できる。また、干ばつ・洪水・サイクロンなどの災害リスク帯や送電網、発電所の分布を重ね合わせることで、インフラの脆弱箇所を特定できる。
公開画面では、ウェブブラウザー上の3D地球儀に衛星画像や地形データ、アフリカ大陸全域のインフラデータを重ね合わせ、現況把握や遮断影響の分析を行う。
同社によると、220kV以上の送電線3001本、変電所900か所、空港824か所、鉄道駅4101駅などを再現。道路や河川を含むインフラ情報を基に、ネットワーク分析による遮断時の最短迂回経路の算出や影響評価に対応する。
今後は、交通・水路・電力・災害リスクを横断したAIリスク予測の高度化や対象地域の拡大を進めるとしている。防災やインフラ計画に関わる官公庁、国際機関、開発金融機関のほか、電力、物流、建設、保険などの企業が、広域リスク把握やサプライチェーン強靭化の検討に活用できる基盤を目指す。
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