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スペースデータ、衛星画像から船舶をAI検出

2026年7月21日 (火)

サービス・商品スペースデータ(東京都港区)は17日、宇宙AIプラットフォーム「SpaceBrain」(スペースブレイン)のレジリエンス領域「Geo-Resilience」(ジオレジリエンス)の新機能として、光学衛星画像から海上の船舶をAI(人工知能)で自動検出する「Vessel Watch」(ベッセル・ウォッチ)を公開したと発表した。

Vessel Watchは、地球観測衛星が撮影した画像をAIで解析し、検出した船舶を地図上にピンで表示する機能で、利用者が対象海域と日時を指定すると、該当する衛星画像を解析し、全長数メートルの小型船から400メートルを超える大型船まで幅広く検出する。船体が画像の1画素より小さい場合でも、航跡の特徴から検出できる場合がある。

▲衛生画像から海上の船舶を検出する「Vessel Watch」(出所:スペースデータ)

各検出結果では、AIが推定した船種、全長、全幅、速度、針路などの属性と、検出の確からしさを示す信頼度スコアを確認できる。検出地点を中心に切り出した衛星画像も表示されるため、利用者自身が船舶かどうかを目視で確認できる。信頼度のしきい値は用途に応じて調整できる。

将来的には、衛星画像から検出した船舶の位置を同じ時間帯のAIS(船舶自動識別装置)位置情報と自動照合する機能を実装する計画だ。実装後は、AISと一致した検出を「AIS相関済み」、一致しなかった検出を「AIS未相関」として区別し、位置情報を発信していない「ダークベッセル」の疑いがある検出を一覧で確認できるようにする。

機能には、欧州の地球観測プログラム「コペルニクス計画」の公開衛星データと、米国のAI研究機関が海洋保全プロジェクト向けに開発・公開した学習済みAIモデルを使用する。雲の自動判定や海洋インフラ、海岸線データとの照合により、白波、岩礁、雲、洋上風力発電設備などの誤検出を除外する。検出漏れの低減よりも、表示された検出結果の確からしさを優先した設計としている。

海上保安や海域監視、水産行政では、海域と日時を指定して船舶の分布を面的に把握する初動に活用できる。将来的なAIS照合機能の実装後は、IUU漁業や不正な洋上活動の監視で重点的に確認すべき対象を絞り込む際の判断材料となる。港湾、海運、海事保険など、海の状況把握を必要とする企業の調査業務への活用も想定する。

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LOGISTICS TODAY編集部
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