荷主マーレジャパン(東京都豊島区)は22日、ドイツで9月15日から20日まで開催される「IAA Transportation」で、大型電動トラック向けの新型レンジエクステンダーシステムを世界初公開すると発表した。
新システムは、高電圧ジェネレーターや内燃機関、熱・流体マネジメントシステム、燃料タンク、AdBlueタンク、排ガス処理装置を一体化した自律型ユニットで構成され、既存のバッテリー電動車両プラットフォームへ円滑に統合できる設計とした。通常はバッテリーで走行し、必要な場面のみレンジエクステンダーを作動させることで、総航続距離800キロ超を実現する。約400キロをバッテリー、残る400キロをレンジエクステンダーが担う構成で、長距離輸送や充電インフラが十分整備されていない地域での運用を想定している。

▲大型電動トラック向けレンジエクステンダーシステム(出所:マーレジャパン)
同システムはバッテリー容量を従来比で3分の1削減できるため、後軸荷重を400キロ、車両総重量を600キロ軽減できるという。さらに、レンジエクステンダーを使用した場合でも、従来の駆動システムを搭載したトラックと比べてCO2排出量を80%削減でき、HVO100などの再生可能燃料を使用すれば実質ゼロまで低減できるとしている。
また、同展示会ではレアアースを使用しない大型商用車向けMCT電動モーターも世界初公開する。永久磁石を使わない構造により軽量化と高効率を両立し、最大出力370キロワット、最大トルク900ニュートンメートル超を実現した。欧州の燃費評価サイクル「VECTO」では約95%のモーター効率を達成するという。
展示会は9月15日から20日までドイツ・ハノーファーで開催され、「電動化・高効率・経済性」をテーマに、電動トラックやハイブリッド向け製品に加え、道路輸送の脱化石燃料化に寄与する再生可能燃料関連技術などを紹介する。
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