ロジスティクスハービット(東京都港区)は2日、コンテナ船のブッキング前に遅延リスクの低いルートや船社を検索できる「Harbitt Route Search」の提供を開始したと発表した。各船社の最新スケジュールに加え、遅延傾向などを比較し、メーカーの物流担当者やフォワーダーによる輸送ルート選定を支援する。関連技術では国内特許2件を取得した。
国際海上輸送では港湾混雑や悪天候、ストライキ、船舶のスケジュール変更、地政学リスクなどによる遅延が発生する。従来のスケジュール検索では予定上の出発日や到着日、輸送日数を確認できる一方、実際の遅延傾向まで踏まえた比較は難しかったという。予定上は短いルートでも遅延によって到着が遅くなれば、輸送計画やサプライチェーンに影響する。
新サービスでは、各船社のスケジュールを一括検索し、サービスごとの遅延傾向や前港での遅延状況などを同じ画面で比較できる。ブッキング前にデータを基にルートや船社を選ぶことで、輸送手配後の変更や遅延発生時の対応業務を減らす狙いだ。
港湾ストライキや混雑、気象災害などが発生した際には、対象となる港や航路を避けた代替ルートの検索にも対応する。「Harbitt Tracking」と連携すれば、トラブルの影響を受ける可能性がある自社貨物を特定し、影響確認から代替ルートの検討までを一連の業務として進められる。
また、グローバルなコンテナ船の運航データを基に、船社やサービスごとの遅延状況を定量的に比較できる。利用船社の輸送品質評価や、フォワーダーによる荷主へのルート提案などでの利用を想定する。スケジュールや遅延情報はAPIやデータ形式でも提供する。
ハービットは、ブッキング前に遅延リスクを予測・回避する考え方を「プロアクティブ・ロジスティクス」と位置付け、国際物流での事後対応から事前対応への転換を支援する。
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