国際米エルロイ・エアは2日、米運輸省(USDOT)と連邦航空局(FAA)が進めるeVTOL(電動垂直離着陸機)統合パイロットプログラム(eIPP)の下で、自律飛行型の大型貨物ドローン「Chaparral」(チャパラル)による無人飛行を完了したと発表した。同社によると、eIPPで認可された自律・無人飛行として初の事例となる。
実証は8月下旬、ルイジアナ州ホウマで1週間にわたり実施した。Chaparralは500ポンド超の貨物を搭載できるハイブリッド電動VTOL機で、最大航続距離は450マイル。飛行では荷物や小口貨物、医療用品、予備部品入りの工具箱、食品、水を入れた容器などを輸送した。航空管制の監視下で、操縦士を機内に乗せず自律飛行した。

(出所:エルロイ・エア)
実証にはルイジアナ州の「LIFTOFF Louisiana」と米航空サービス会社ブリストウ・グループが参加した。今後はルイジアナ、テキサス、ミシシッピ各州に広がるメキシコ湾岸のエネルギー・産業拠点間で、貨物輸送への活用を想定する。ブリストウ・グループは、洋上を含む地域内の重要貨物輸送で新たな選択肢になるとの見方を示した。
eIPPは、先進航空モビリティーを米国の国家空域システムへ安全に統合することを目的とし、機体メーカー、運航事業者、州・地方政府、連邦機関が連携して運航データを蓄積する制度。FAAは今回の飛行について、貨物配送手段の拡大や物流インフラ改善に向けたデータ収集につながるとしている。
Chaparralは商用物流に加え、防衛物流や緊急補給、人道支援での利用も想定する。米クレイトス・ディフェンス・アンド・セキュリティー・ソリューションズがカリフォルニア州サクラメントの施設で生産を担い、最初の量産機は2026年末の完成を予定している。
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