
(出所:古野電気)
ロジスティクス古野電気は8日、新来島サノヤス造船と共同で、タンカーの左右旋回運動をコンピューター上で再現し、実船の計測データと近い結果が得られたと発表した。CFD(計算流体力学)を使って操縦性能を予測する技術の精度を高め、安全運航などへの活用を目指す。
研究では、新来島サノヤス造船の船型「Sanoyas Tanker」を対象に、実物と同じ大きさの船をコンピューター上で解析した。船体の動きやプロペラの推力、船体と舵の表面粗さなどを考慮し、右舷と左舷の旋回運動を再現した。
その結果、旋回を始めるまでの前進距離や旋回圏は、実船で計測した結果とおおむね一致。旋回圏の予測では、右舷旋回の誤差が1%未満、左舷旋回でも5%未満となり、実用的な精度を確認した。
船舶の操縦性能を高精度に予測する技術は、衝突や座礁のリスク低減、安定運航などにつながる。従来の実船試験や模型船試験は大規模な設備や人員が必要なほか、天候や海象などの影響を受けやすく、試験コストも高い。CFDを活用することで、操縦性能評価の効率化と精度向上を図る。
古野電気は今後、計測値との差が生じる原因の分析や解析モデルの簡略化を検討し、予測精度の向上を進める。船舶の安全運航に加え、省エネルギー化への寄与も目指す。
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