M&A住友重機械工業(東京都品川区)は9日、アルバトロス・テクノロジー(東京都中央区)と、新型浮体式洋上風車の技術開発と社会実装を加速するため、資本業務提携で合意したと発表した。両社の設計や製造、事業開発の技術を組み合わせ、浮遊軸型風車「FAWT」の早期実用化と海外展開を目指す。

▲長崎県の小型海上実験機(出所:住友重機械工業)
提携では、FAWTの設計から製造、設置、保守までを国内で担うサプライチェーンの構築を進める。量産に向けた体制も整え、コスト低減と浮体式洋上風力発電の導入拡大につなげる。
浮体式洋上風力発電は、設計や製造だけでなく、海上への設置や運転、保守など幅広い工程で多様な事業者の参画が見込まれる。地域港湾の活用や関連産業の集積、雇用創出などを通じ、沿岸地域の産業振興への効果も期待されている。
住友重機械工業は2024年から、NEDOの委託事業や長崎県壱岐市での海上実験に関係各社と取り組んできた。ことし7月にはFAWTの小型実験機の海上設置を完了した。
今回の提携を受け、次の段階として2メガワット級の大型海上実証機を使った実証に移行する。自治体や港湾関係者、地域企業との連携も進めるほか、開発・実証と並行して海外市場を視野に入れた事業開発に取り組み、商用化と大規模展開を目指す。
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