財務・人事9lione(クリオネ、東京都練馬区)は11日、シリーズAラウンドで1億2000万円を調達したと発表した。既存投資家からの出資やデットファイナンスを含む累計調達額は4億4000万円となった。調達資金を医薬品流通改善DXプラットフォーム「9lione」の物流・営業拠点の拡大や医療機関向けプロダクトの開発、人材採用に充てる。
9lioneは、医療機関や薬局で余った医薬品を、必要とする医療機関や薬局へ供給する仕組みで、同社自身が医薬品卸売販売業の許可を持ち、在庫を保有する卸売事業者として取引する。医薬品の品質管理から配送までを担い、医薬品の適正流通基準(GDP)に準拠した管理とトレーサビリティーを確保する。
背景には、医薬品が不足する一方、医療機関などでは処方変更や患者の転院、採用中止によって使われない医薬品が在庫として残る問題がある。同社は、こうした院内残薬を必要な医療機関へ流通させ、医薬品の余剰と不足の解消を図っている。
今回の資金調達では、横浜キャピタルがリード投資家となった。同社は今後、全国の医療機関に対応するため物流・営業拠点を順次開設するほか、AI(人工知能)を使った在庫の可視化や取引の自動化を進める。年間流通総額は20億円を超えており、全国への展開を加速する。
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