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パナ、車載強化へ電子部品製造のフィコサ子会社化

2017年3月22日 (水)

荷主パナソニックは21日、同社が49%を出資するスペインの自動車部品・システムサプライヤー「フィコサ・インターナショナル」(スペインバルセロナ)の株式を4月末までに20%追加取得し、フィコサを連結子会社化すると発表した。

両社はこれまでも協業関係にあったが、「電子ミラーだけでなく、コネクテッドカーを実現するためのテクノロジーでもシナジー効果が期待できる」(パナソニックの伊藤好生代表取締役専務)と判断。

フィコサのハビエル・プジョルCEOも「自動車業界に現在起きている技術変革はとても大きく、多額の投資を必要とする。そのため、パナソニックとの協業は、両社間のシナジー創出の加速と、プロジェクトを統合し、コネクティビティ、自動運転、安全システムの分野で自動車市場の変革をリードするためのカギとなる」と、パナソニックによる子会社化の戦略的な重要性を強調している。

パナソニックは車載事業で2018年に2兆円の売上高を目指しており、電子ミラーなどの協業開発商品で受注を獲得してきた成果を上げた。現在も次世代コックピットシステムや先進運転支援システム(ADAS)など今後の成長分野で事業拡大を目指した協業商品の開発を進めている。