国際北米でドローン配送事業を展開するフライトレックス(イスラエル)は16日、飲食店の屋上などに配送用ドローンを事前配置する「Rooftop Dock」と、需要を予測して機体を配置するAI(人工知能)システムを発表した。従来の集中拠点から注文ごとに機体を飛ばす方式に比べ、1件当たりの配送コストを60%削減し、顧客への配送時間を半減できるとしている。
新システムでは、過去の注文実績や時間帯、立地などをAIが分析し、注文が入りそうな店舗を予測。注文前にドローンを店舗屋上へ移動させて待機させる。商品完成後は店舗スタッフがドローンから下ろされたフックに荷物を取り付けるだけで、数秒後に顧客宅へ向け離陸する。機体そのものに触れる必要はなく、専任のドローンスタッフも配置しない。
屋上ドックは既存の屋根や店舗近接の高所に設置でき、追加用地や大規模な構造変更を必要としないという。ドローンを事前配置することで店舗までの集荷飛行をなくし、従来必要だった商品をドローン発着地点まで運ぶ担当者も削減する。
同社は米テキサス州ダラス・フォートワース都市圏の稼働店舗で導入を始め、100か所超への追加設置を進めている。フライトレックスはこれまで米国内で25万件超の配送実績を持ち、ウーバーやドアダッシュとも連携。FAA(米連邦航空局)から目視外飛行の承認も得ており、飲食配送を中心にドローン物流網の拡大を進めている。
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