ロジスティクスSkyDrive(愛知県豊田市)は24日、「空飛ぶクルマ」の機体設計コンセプトを公開したと発表した。都市部での日常的な短距離移動を想定し、固定翼型ではなく、12基のローターを備えたコンパクトなマルチローター型を採用している技術的な考え方をまとめた。
空飛ぶクルマでは、運航する距離や場所によって適した機体設計が異なる。固定翼型は翼から揚力を得られるため長距離飛行でエネルギー効率に利点がある。一方、建物が密集する都市では離着陸場所が限られるため、低速飛行やホバリングをしながら正確に進入し、垂直に離着陸できる性能が重要になる。
SkyDriveが重視するのが、機体の最大離陸重量をローターの総面積で割った「ディスクローディング」で、この値が高いほどホバリング時に必要な出力が増える。同社は12基のローターで面積を確保し、ディスクローディングを低く抑える設計を採用した。これにより、システムの一部に不具合が生じた場合でも、安全な垂直着陸に必要な出力の余裕を確保するとしている。
同社は30キロ未満の都市部短距離移動では、固定翼などを備えて機体を重くするより、離着陸に必要な場所を小さくできるマルチローター型が用途に適すると説明する。鉄道や高速道路など既存の交通網と連携し、駅や空港からオフィス、ホテルなど最終目的地までの移動を空から補完する構想だ。
SkyDriveは静岡県磐田市のスズキグループの工場で機体の製造を開始しており、2028年のサービス開始を目指して開発を進めている。
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