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CLO、行政、DXベンダー、輸配送現場など多彩な視点、28日から30日まで限定配信

第4回物流DX会議、実装の壁を越えるための3日間

2026年10月26日 (月)

イベント物流DX(デジタルトランスフォーメーション)に必要な技術やソリューションは、すでに数多く存在している。AI(人工知能)、自動化設備、データ連携基盤など、選択肢は広がり続けているものの、それらを導入しただけで物流現場が変わるわけではない。投資判断から現場への定着、企業の枠を越えた連携まで、改革を実行に移す過程にはいくつもの壁がある。

こうした「実装」の課題に正面から向き合う「第4回物流DX会議2026」が26日、開催された。本誌LOGISTICS TODAYが主催し、物流DXコンソーシアムが協力する今回は、「The Implementation -実装-」を全体テーマに掲げ、物流DX(デジタルトランスフォーメーション)の最前線で取り組む企業や団体が、技術の可能性だけでなく、それを実際の業務に組み込むための課題や解決策を持ち寄った。

▲オープニングの様子

オープニングでは、初回の参加企業6社から、24年の第2回21社、昨年の第3回25社、そして今回34社へと規模も拡大した経緯が紹介された。個々の企業が優れたサービスを提供するだけでは物流課題の解決は難しく、企業間の連携・協調が一層重要になっているとの認識が示され、物流DXコンソーシアムの田口智士理事長は、取り組みはまだ道半ばとしながらも、回を重ねるごとに連携の範囲が広がっていることを評価。今回の見どころとして「より進化した連携事例と各社の実装力」を挙げ、社会実装への進展に期待を寄せた。また、成功事例だけでなく、実際に直面した課題や失敗からも、現場で生かせる知見を持ち帰ってほしいと呼びかけた。

この日のセッションのオンライン配信も、28日から30日までの3日間にわたるボリュームに拡大する。視聴は事前登録者に限定され、関心のあるセッションを選んで視聴できる。

3日間を通じて、AI、物流システム、庫内自動化、輸配送、データ連携など、多様な領域の企業が登壇する。

今回の会議を貫く問題意識は明快だ。物流DXは、どのような技術が利用できるかを知る段階から、その技術を自社の業務や経営課題にどう適用し、実際の成果につなげるかを問う段階へ移っている。

フィジカルAIやフィジカルインターネット、共同化・データ連携、荷主の巻き込み、運送・車両領域へのDXの拡張など、扱うテーマは幅広い。共通するのは、技術の新しさや機能だけでなく、それを現場でどう使い、どのような成果につなげるかという視点だ。

自動化設備を導入しても、前後工程との連携が不十分であれば生産性は上がらない。AIを活用しようとしても、判断材料となるデータが整備されていなければ十分な効果は得られない。共同化を進めるにも、データ標準化や企業間の合意形成が必要になる。

物流改革は、一社の努力だけでは完結しない。荷主と物流事業者、システムベンダー、設備メーカーなどが役割を分担し、それぞれの強みを持ち寄ることが求められる。

計画を具体的な行動に移すために、何を優先し、誰と連携し、どこから着手するか。第4回物流DX会議は、3日間にわたる多彩なプログラムを通じて、その判断材料を提供する。

▲(左から)日清食品・深井氏、梅の花グループ・三井田氏

改正物流効率化法の全面施行を受け、特定荷主などに求められる中長期計画の提出期限も10月末に迫った。CLO(物流統括管理者)には、物流改革の方針を描くだけでなく、社内外の関係者を巻き込んだ実行体制の構築が求められている。

こうした課題を掘り下げる「CLOセッション」(28日配信)では、日清食品で物流改革をけん引する深井雅裕氏と梅の花グループの三井田浩二氏が登壇。発・着それぞれの荷主企業が物流改革をどのように経営課題として位置付け、部門横断の取り組みにつなげるか、CLO体制を通じた改革の方向性が議論された。

このほか、行政や業界団体、物流事業者などを交えた特別セッションも用意した。

日本越境EC協会(JACCA)のセッション(29日配信)では、国境を越えたEC(電子商取引)市場の拡大を背景に、国際的な商流と物流の関係や、越境ECを支える物流のあり方について紹介。国土交通省のセッション(29日配信)では、前・国交省トラックGメン統括で関東運輸局茨城運輸支局長の田中幸久氏が登壇、物流関連法制度の整備が進むなか、政策の方向性と企業の現場で求められる取り組みを結び付ける視点が提示された。

▲国交省・田中氏

運送・配送課題をテーマとしたワンロジ(東京都新宿区)のセッション(30日配信)では、運送事業者とトラックドライバーが今後どのように事業を成長収益力を高めていけるか、「運びと地位向上キャラバン」を通じた取り組みや「適正原価」の動向を踏まえ運送事業者自ら競争力を高めることの重要性が議論された。

また、フィジカルインターネットセンター(JPIC)は企業間の連携や物流資源の共同利用など、フィジカルインターネットとデータ標準化の最新動向、個社の最適化を超えた物流改革の方向性を示す。

▲[倉庫とトラックがつながらない問題を議論した「この指とまれ」コーナー

また、29日と30日に配信される「この指とまれ」のコーナーでは、複数企業が集まって自由に議論し、通常の自社サービス紹介とは違う角度から各社の取り組みを確認できる。

いずれも、個別の技術やサービスを紹介するだけでは見えてこない、物流改革の全体像と実行力を考えるためのプログラムであり、3日間というボリュームでの配信となった。参加費は無料。視聴には事前登録が必要で、申し込みは27日16時に締め切りとなる。

▼【セッションテーマ一覧】はこちら▼
・10月22日更新版

▼【配信番組表】はこちら▼
・10月26日更新版

開催概要
第4回物流DX会議2026「The Implementation -実装-」

配信期間:2026年10月28日(水)-30日(金)の3日間限定
※3日間集中配信「物流DXウィーク」
開催形式:オンライン配信(事前登録者限定)※セッション単位で視聴可能
参加費 :無料(事前登録制)
申込締切:2026年10月27日(火)16時
主  催:LOGISTICS TODAY
協  力:物流DXコンソーシアム
※視聴URLは、公開の1週間前から前日を目処に登録者へメールでお知らせします
※登録しておけば、番組表の公開後に観たいセッションだけを選べます

▶▶視聴お申込みはこちら

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