アサヒグループHD、東南アジアの乳製品事業12社を買収

フードアサヒグループホールディングスは10日、シンガポール子会社のアサヒグループホールディングス・サウスイーストアジア社がエチカ・インターナショナル・ホールディングスから、東南アジアで乳製品関連事業を展開する12社の発行済株式すべてを取得すると発表した。買収額は336億円。

エチカ社の乳製品関連事業を買収することで、東南アジアの飲料事業基盤を強化する狙い。マレーシアなど東南アジアでは、古くからコンデンスミルクなどの乳製品が飲食文化に深く根付いており、今後も安定的な市場の成長が見込めるとして、マレーシアを中心にベトナム、インドネシアなどで乳製品事業を展開している12社を買収することにしたもの。

これにより、アサヒグループHDは、マレーシアで先に買収したペルマニス社などと連携させて相乗効果を生み出し、既に強い基盤を持つ中国、東南アジアに先駆けて事業展開を行っているオセアニアと併せてアジア・オセアニア全域で飲料事業の成長を目指す。