財務・人事ブロックチェーン技術の開発・普及を支援する非営利組織Kaia DLT Foundation(UAE)は3日、ギャラクティカ(シンガポール)と共同展開する船舶金融のトークン化商品「Pegasus」の第3号案件が10月にクローズし、160万ドルを全額調達したと発表した。一般貨物船を担保とした資金調達で、インドネシアの海運会社向けに船舶金融の新たな選択肢を提供する。
ギャラクティカは、Kaiaとインドネシアの海運会社ペラヤラン・コリンドがシンガポールに共同設立した実物資産(RWA)の発行体。海運会社の資金需要を基に、船舶や船隊を担保とする融資を組成し、Kaiaチェーン上でトークンとして発行する。投資家への配分から償還までを管理し、従来の銀行融資を補完する仕組みを構築している。
第3号案件の裏付け資産は、積載重量7107トン、鑑定額310万ドルの一般貨物船「MV Sun Ocean」。申し込みと資金払い込みはGalacticaの自社投資プラットフォームで行い、トークンはメインネット移行前のKaia Kairosテストネットで発行した。第1号のLNG運搬船向け2500万ドル、第2号の船隊拡張向け150万ドルはすでに全額償還を終えている。
インドネシアでは1万2000隻を超える自国籍船が島間物流を担う一方、業界推計では半数以上が船齢25年を超え、船舶の更新需要が続いているという。ギャラクティカは今後、借り手をコリンドグループ以外の海運会社やインフラ企業にも広げ、船舶金融のプライベートクレジットをRWAの一分野として定着させることを目指す。
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