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150メートルの長尺貨物が積み降ろし可能に

三菱重工、シンクロ制御できる50トンデッキクレーン3基納入

2014年10月28日 (火)

サービス・商品三菱重工、シンクロ制御できる50トンデッキクレーン3基納入三菱重工業は28日、シンクロ(同期)制御機能を持つデッキクレーンを開発し、第一弾として新来島どっくが建造した長尺貨物輸送船向けに50トンデッキクレーン3基を受注・納入したと発表した。

搭載された3基のデッキクレーンをシンクロ制御することで、長尺貨物の荷役を効率的で安全に行うことができる。

このシンクロ制御機能は、本来独立した動きをする3基のデッキクレーンについて、一人の操作者が巻き上げ動作やジブ(腕)の上下動作を同一・一斉に制御できるもの。運転室以外にデッキ上からの遠隔操作が可能で、フックの制御基準位置を船体側と岸壁側でそれぞれ切り替えられる機能を搭載。船体が傾斜したような場合でも、積み降ろし作業を円滑にできるようになっている。

安全対策では、標準仕の安全装置に加え、クレーンの吊り荷重が設定値以上になった場合、過負荷のレベルに応じてブザーやランプが作動、クレーンが自動停止する機能や、3基のクレーンのフック位置のずれが大きくなると自動停止するシンクロフェイル機能、運転室とデッキ上のどちらかがシンクロの操作優先権を持つ機能などを装備し、使用時の安全性を高めた。

初納入のクレーン3基は、長さ190メートルの輸送船が持つ全長155メートルの船倉(ホールド)に沿って50メートル間隔で配置。従来は分割輸送していた長尺貨物を150メートル一体で一度に積み降ろしできるようになった。