三菱商事、シンガポールの農業商社と資本業務提携

荷主三菱商事は28日、シンガポールの農業商社「オーラム・インターナショナル」に20％出資し、資本業務提携を締結することに合意したと発表した。世界的な需要拡大が見込まれるコーヒー・ココア・ナッツ類などの農業生産事業、貿易、加工を含めた原料調達網の拡充を進める。

同社はオーラム社の創業家から8％相当の株式を取得するとともに、第三者割当増資の引き受け（12％相当）によって合計20％の出資（総額15.3億シンガポールドル、1300億円）を行い、取締役2人を派遣して経営参画する。

オーラム社の農業生産・調達基盤と三菱商事の食品製造・販売基盤を組み合わせ、農業生産、周辺事業から集荷・加工・製品製造・販売までの新たな垂直統合事業プラットフォームを構築する。

さらに、オーラム社が持つアフリカでの原料調達網、食品加工などの強固な事業基盤を起点に、将来有望な消費市場としてアフリカ大陸で事業拡大を積極化する。