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豊田通商、インドで特殊鋼の二次加工会社を買収

2015年11月6日 (金)

M&A豊田通商は5日、インドで自動車向け特殊鋼の二次加工会社を関連会社化し、同国の特殊鋼二次加工事業に本格参入したと発表した。

同国で自動車市場の拡大に備え、特殊鋼二次加工(酸洗、熱処理、伸線、引抜)事業への取り組みを本格化させるため、ミラ&ミラ社の株式を豊田通商45%、同現地法人40%、鈴豊精鋼15%の比率で取得、新体制が発足した。

ミラ&ミラ社は同国で自動車用ボルト・ナットを製造する唯一の独立系二次加工会社で、チェンナイ港からの材料の輸入、製品の輸出の利便性が高いチェンナイ市に拠点を構え、冷間圧造用鋼線(CHワイヤー)を月間3300トン生産している。

インド南部に自動車産業が集積することで、今後、同地区には多くの企業が進出する見込みで、部品加工でも高水準の品質・コスト・デリバリー管理が必要になるとみられる。

CHワイヤーから生産されるボルト・ナットは、特殊鋼分野でも高級鋼に分類されており、同社は現地調達化ニーズが高まるとみている。ミラ&ミラ社は、高品質の二次加工技術を持つ鈴豊精鋼をパートナーとすることで、ローコストオペレーションを基盤としながらもニーズに合うよう改善を重ね、顧客の生産方式に対応可能な納期管理システムの導入、材料の現地調達化につなげる。