ウェザーニューズ、北極海航路支援強化へ露法人設立

上月在ロシア日本国大使館特命全権大使と草開ウェザーニューズ代表取締役社長

国際ウェザーニューズ（千葉市美浜区）は15日、ロシア・モスクワに現地法人を設立し、北極海航路を航行する船舶向け支援サービスを強化すると発表した。

これまでも北極海航路の安全・経済運航支援、北極域の天然ガス開発をサポートし、今秋には北極海の海氷を観測する超小型独自衛星を打ち上げることになっている。

「過去5年間で33航海を支援してきたが、顧客から『もっとリアルタイムに、精度の高い予測』を求められていた」（草開千仁社長）ことから、衛星打ち上げに合わせてロシアに現地法人を設立することで、海運向けの予測情報を強化するとともに、航空市場など新たなマーケットへのサービス展開を図る。

現地法人の設立記念セレモニーに出席した上月豊久・在ロシア大使は「北極海航路に目を向けると、同航路はロシアと日本とを結びつけ、大いなる可能性を有している。ウェザーニューズ社はこれまでにもロシアでの天然ガス開発プロジェクトのモジュール運搬船へ安全運航支援サービスを提供しているが、同航路の通航船舶の海難防止という観点から非常に有益」と述べた。